『流れの中で』

 教師をやめ女房の扶養家族になったのが10年以上も前のことになった。以来、仕事も肩書きも何もなくなり「○○君のお父さん」と呼ばれる日々が続いた。それまで、自分の中にあった、確実な時間や季節の移り変わりも、いつのまにか失っていったような感じを覚えていた。

 そして、再び「障害者の就労」をキーワードに社会と関わるようになり、打って変わった日々を送るようになった。そう、かつて学校設立のために飛び回っていた日々のように。

 今年はどこまできたんんだろう? そして、来年はどこまでいこうとするのだろう?
 そんなことをしっかりと刻んでおかなければ、と強く思うようになった。
 そんなとき、この間引っ張り出したノートの中から宮沢章二の詩が目に入ってきた。

 『流れの中で』

            宮沢 章二

聞けるときに 聞いておかないと
決して聞けないコトバがある
言えるときに 言っておかないと
再び言えないコトバがある

 つかめるときに つかんでおかないと
 死ぬまで無縁の宝がある
 みがけるときに みがいておかないと
 光らぬまま朽ちていく 宝がある

得たものを失う その数よりも
得られずに失われたものの 数の多さ
わずかの知恵と わずかの努力が
それに触れ得たかもしれないのに……

 いよいよ後数時間で2008年もおしまい。

 色々あるけれど、とにもかくにも新しい年が始まります!

『流れの中で』” に対して2件のコメントがあります。

  1. ミッテルフルス より:

    新年明けました。おめでとうございます。初日の出を拝み、決して悪いことばかりが続くことはあり得ないし、明るい希望を与えてくれるのが年明けだと肝に銘じています。今年はどんな一年になるだろうと、あれこれ想像しています。個人的には5月頃、次男坊に二卵性双生児の男女を出産予定です。、どんな星を授かって生まれてくるのか今からわくわくしています。鈴木さんや水野さんをはじめ支援者の皆様は無期限の挑戦が今年もスタートしますが、私も微力ながらお手伝いの真似ごとができればと思います。頑張ってください。

  2. もう一人の稲葉 より:

    皆さま、明けましておめでとうございます。今日から仕事がはじまりましたね。社会情勢はいい話が聞こえてきませんが、今年は行政の方から実習をしたいと声がかかり今月2週間することになりました。採用は別としても職員の意識改革になる要因が大きく、すぐでなくても、今後の雇用に期待ができると思われます。某企業の課長が「行政各課に一人は採用されてなくちゃな」と話をされていましたが、ハローワークで今月から期限つきのチャレンジ雇用ですが採用されました。厳しい中ほんの少しづつでも前に進めていければと思います。本年もご指導の程よろしくお願いいたします。

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