「原点」
20年前すがる思いで訪ねたのがN学園。
園庭の遊具はあの頃と変わらない。
話し合いの最中に園長さんの口から出て来た言葉。
「ここには清水の舞台から飛び降りる思いで電話をしてくるご家族がいるから、慎重に、明るく、受け入れる心で会話することが大切です。」
その時私の心はタイムスリップをした。
“障害のある子が私の子供のはずがない。きっと何かの間違い、数年後には普通になるんだ。”
倒れそうな自分を支えるために、そう自分に言い聞かせていたあの頃に……
どの人もそうだけど生きていくのは厳しい事の連続。
以前、友達との飲み会で、
“いつも楽しいことが続き、時々苦しい事が訪れる人生” と
“いつも苦しいことが続き、時々楽しい事が訪れる人生” とどっちがいい?
という話題で盛り上がったことがあった。
どちらを選ぶかで、その人がそれまで置かれてきた状況がなんとなく感じられる。
多くの友人は前者を選ぶ。
ここに通ってくる子供さんのご家族も今は大変な時期なんだろうな。
20年経っても、とても人ごとでは片付けられずに心が痛くなる自分がいる。
でも、20年経って原点に戻り、障害者の就労のお手伝いをしている自分も確かにここにいる。
なんだか不思議。
でも必然!?
Oさんのトライアル雇用は良い方向に進みそうだ。
行く前には、「うまくいかないかもしれないなぁ……。怒ってしまうかもしれない……」
と、雲行きが怪しかった修さん。
ちょっと修羅場も想像しながら臨んだ話し合いだった。
本人の「働きたい」と事業所の「働いてもらいたい」の思いが重ねられるか?
そこにこそ、ジョブコーチの支援が生きてくる。
本当ならば、支援に入りたいところだが今回のメインはPC作業。
私の出番はない。 (^^;)
Miさんの「原点」、くらしえん・しごとえんの原点を垣間見ました。私はあなたたちと出会い、人としての生き方を教えられ、民間企業から福祉事業所へ転身し一年余り、この度・支援センターの力をお借りして、やっと今月から2名の就労移行の利用者さんを、一般企業2社に雇用を前提とした実習に漕ぎ付けることができました。覚悟をしていたとはいえ、かなり厳しい企業の姿勢と私とすれば保護者さんの考え方に、時には誰が就職するんやと呆れるやら、もっと子供の将来を真剣に考えようよ、と怒りを覚えることもありましたが、やっと一歩前へ進みました。まだまだ安心はできませんが、一人でも多くの人に就労の夢が叶うよう、私も前へ前へと頑張ります!。Miさん頑張りましょうね!!.
コメント有り難うございます。
私達こそ、ミッテルフルスさんにいろいろ教えていただいております。
ご家族との信頼関係を築いていくことは、本当に少しずつ少しずつだと思います。お互いの間にあるギャップを理解することが一番大切だと思います。
でもなかなか難しいです。
ミッテルフルスさんと繋がることができたご家族は幸せだと思います。