続・職業生活相談員研修

 ブログを読んだ何人かの方から連絡をもらいました。

「え? どうして研修を受けたの?」と。

 今更、どうして? という疑問を持たれた方も多いようです。
 確かにそうかもしれません。
 でも、ちゃんとした理由があるのでした。

 そもそも、障害者職業生活相談員は、雇用促進法79条で、「障害者を5人以上雇用する事業所は選任が義務づけられている」ものです。

 しかし、これは5人以上雇用する場合には「義務」であり、それ以下の事業所である場合は、「選任してはならない」とか「選任することはできない」というものではありません。

 一方、雇用促進法でいう「事業主」は、原則として労働者を雇用する全ての事業主であって、個人・法人を問うものではありません。
 この「事業主」には、私たちくらしえん・しごとえんも該当するわけです。

 たとえ、一人二人の小さな法人であろうと、雇用率1.8%は適用されるのです。

 くらしえん・しごとえんでは障害者の雇用をしていませんが、HPの作成や、様々な実務作業など、実務的な仕事では、十分すぎるほど仕事はあります。
 考えてみれば、今まで支援した方達の中でも、不況のために仕事に就けなかった人たちも思い浮かびます。
「先ず隗より始めよ」ではありませんが、一緒に働く場所があるのでは? ということを考えています。
 まだ、一人も雇用していない段階で、相談員の選任も何もないかもしれませんが(笑)、しっかりと認定講習を受けよう、ということが理由の第一。

 第二の理由としては、職業コンサルタントとして活動があります。
 「職業コンサルタント」として活動するには、「職業生活相談員」の資格認定が必要となります。
 また、この「職業コンサルタント」には、事業所内への「配置」だけではなく、外部への「委嘱」というケースもあります。雇用主が主体となった「職業コンサルタントの外部委嘱」というのは、考え方としては可能性があるのでは、という思いがします。
 お金の問題ではなく、ジョブコーチ支援が終わった後も、引き続き、関わりを持ち続けることもできるのではないか? と。
 事業主が主体となって、必要となったときだけ、関わりをもつ…。
 「可能性」の問題ですが、取り組めたら面白いのでは、と思います。

 他にも前回触れたように、2号ジョブコーチ研修に何かしら役立つという思いもあります。

 いずれにしても、「障害者と一緒に働く」ということを真正面から考えてみたいと思います。
 

続・職業生活相談員研修” に対して2件のコメントがあります。

  1. 名前は言えません(笑) より:

    昨年の夏に浜松のジョブコーチ研修でお世話になりました。
    たまたま、ブログを発見し、懐かしく拝見しました。
    昨年は、鈴木さん・水野さん・講師の方々・他の施設の方々に接し、みんな情熱をもって、善意で支援してる印象をとても受けました。
    このブログを見て、正直、ホッとしました。
    数年前にたまたま障害者の施設の支援員になって、障害者にかかわることの大変さと有り難さを身にしみて感じています。
    施設(経営者)に問題があって、いつも辞めようと思いながらも、元気に登校してくる利用者を見ると、「まあ、今日も一日頑張るか!」と気をとりなおしています。
    鈴木さんたちのように、なにか、善意や情熱がある方が、障害者に関わったり、施設を経営している様子がわかると元気をもらいます。

  2. 水の より:

     コメント有り難うございます。
    どなたかな?と思いを巡らせています。
    私達も修了生の顔とお名前は、研修中のエピソードと共に覚えています。会えた時には本当に家族の様に懐かしく思います。共に6日間の荒行!?を共有した仲間なので・・・というよりは、私達の研修を受けて下さった大事な、大切なお一人だからです。!(^^)!
     過日もコメントやメールを下さった修了生の方とお会いすることがあり、
      【くらしえんの修さんが「心が折れる・・・」なんてブログに書いているとほっとするし、話しをしたくなる。】
    そんな風に言っていました。
     そんなに修は自信満々に見えるのかな?とも思いますが、それこそ私達は、当事者の親。でもそこをぐっとこらえなければならないプロのジョブコーチ(でありたい)。心に波風は立ちっぱなしなんです。
     疲れたら休息が大事!良かったら遊びにきませんか?飲んでいろいろ話しましょう。(^O^)/

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