「あれもやってない」「これもやってない」という焦りに追いまくられているうち、「ま、しょうがない」という開き直りに切り替わる瞬間がある。

 丁度、昨日辺りがそうだったかもしれない。
 すると、途端に、「回想モード」に入ってしまったりする。

 昨日、ホームページを更新していた時に、突然思い出した土井大助の『春について』という詩も、そうした気持ちの一つかも知れない。

Read More →

 くらしえん・しごとえんでは、来年度の活動に向けて、職員を募集します。

 今年度、認定法人となり今後、職業センターと連携をとりながら、一層のジョブコーチ支援を行っていきたいと考えています。あわせて、来年度は、職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修の他県開催の検討に入っています。

Read More →

Img_0042 静岡県障害者スポーツ協会は6月から12月にかけて毎月2回、障害者を対象にした軽スポーツ「みんなでスポーツ」を行っている。指導者は僕たち障害者スポーツ指導員。対象者は地域の特別支援学校の生徒や施設入所者など。

 そして、今日、今年の「みんなでスポーツ」が最終回を迎えた。

Read More →

 「水野さんも一緒に行って下さい。お料理一緒にたべましょう。」

 そう言っていたのは、新入社員の歓迎会の時。

 特別支援学校を今年3月に卒業し、4月から正規社員として企業に入社した彼女。それこそ、社会に出てなにもかもが彼女にとっては初めてのこと。ましてや、歓迎会って!?なにするの? 不安がいっぱいだったに違いない。

 ずいぶん職場にも馴染んできて、今回の忘年会はそれはそれは楽しみにしていた。もちろん私には、彼女から声はかからない。

Read More →

004  今日の午後、地元の施設でグループホームの世話人をやっているOさんと一緒に、体育館で利用者の人たちと遊んだ。

 その内の二人は、僕がジョブコーチとして関わってきた。Yさんは今も元気に働いている。もう一人、Kさんは、会社の都合で仕事を辞めざるをえなくなり、現在、失業保険をもらっている。

 久しぶりに会うと、なにやらこっちも嬉しくて仕方がない。

005_2  しかし、勝負は別。 ストラックアウトなど、真剣に勝負してしまった

 ストラックアウトでは、ボールを投げるのではなく、フライングディスクを投げるからまた、難しいしおもしろい。

 一人ずつ交代で行ったけれど、一回ずつ確実にみんな、点数をあげてきたり…。、

 また、ドッチビー(布製のディスクを使ってのドッチボール)など、運動不足の僕には非常にきつかった!

「余暇支援」という言葉があるけれど、どうもしっくりこない。

006  それよりも「遊ぼっ!」という方がぴったりくる。

 一緒になって、走り回るのが理屈抜きに楽しいのだ。

 4日、5日は幕張の「職業リハビリテーション発表会」に参加してきた。


 一番のきっかけは、二日目の口頭発表でレンティック中部の江間さんが発表するということで、「これは聞きに行かなければ」というところだったが、それ以上に興味のある研究分野については、もっと勉強しなくては、という思いが強かった。

009  二日間、大きな会場で、「受講生」の立場から研修会に参加し、改めて自分たちのジョブコーチ研修の中身に思いをはせたりもした。


 一番面白かったのは、松為先生がコーディネーターを行ったワークショップ、「ジョブコーチの現状と課題」だった。

 JCネットワークの小川さんの言う「お気楽ジョブコーチ」と「本格派ジョブコーチ」。

 職業センターの依田さんの言う「ハイパフォーマー」。

 少なくとも、「ジョブコーチの自立・独立、専門家集団」という方向は決して間違っていないということは実感した。

 この辺りについては、これからまた。


……それにしても都会は嫌だ。

 ぎゅうぎゅう詰めの電車に、絶えることのない人の波。

 何ヶ月かすれば慣れるのだろうか? いやぁ、慣れたくないなぁ。

 

 11/26に、育成会の中学校部会主催の勉強会に講師として呼んでいただいた。小学校、中学校の発達学級に在籍している子供さんのご家族で27名が参加された。

 健常者の将来は、何十年後であっても、自分が来た道、行く道だから当然わかっている。だが、障害を持った子供の将来のイメージを掴むことは非常に難しく、自分とセットで物事を考えがちになっている母親は、不安で不安で仕方がない。だから、学校以外の情報を得たいという気持ちは本当に強いと思う。

 私が話をさせていただいた内容は、

①国の方向性、県の取り組み、市の動き

②ジョブコーチは家族支援でどんなことをしているのか(事例紹介)

③企業が雇用しないのは何故?では雇用している企業の理由は?

④企業はどんな人を求めているの?

⑤実際にどんなところで働いているの?(映像で紹介)

⑥地域にでて暮らすといくらかかるの?親はどれだけお金を払い続けるの?

⑦就労に向けてどんなことを意識していけばいいの?

 途中で質疑応答も加え、2時間半、盛り沢山の内容になった。

 でも私が、伝えたかったのは三つ。

 一つ目は関先生の言葉、

“人は一定の年齢がきたら当たり前に働くんだ” 

この意識を親子共に持ちながら生活することが大切だということ。

二つ目は、障害を持っていたって、思春期になれば、親は「うざい」存在になる。だから、「一緒に死ぬからいい」 そう頑なに思っているお母さんは、考えを変えて欲しいということ。

そして、三つ目、我が子を地域社会に出し、人の手に委ね、お母さんも幸せになろうよ、なれるんだよ。これはいつも呪文のように自分にも言い聞かせている。

 三日後感想が届いた。

・母親としての子供への関わり方と、意識の置き方を再度教わり心強くなり、希望を持つ方法を教えて頂けたと思います。

・就労に向けて何をしていけばいいのか、まだ何も知らなかったので、就労移行支援事業所や就業・生活支援センターの存在を今回初めて知りました。

・一般就労できるようになるかまだまだ先が見えないのですが本人に働くことをもっともっと意識してもらおうと思っています。

・今家の子供は中2でまだ就労という実感もなく、先もよく分からない状態です。学校以外の相談窓口がないので、卒業後は不安に感じてましたが今日のお話を聞いて心強く感じました。

 お母さん達が、少し安心感を持てたなら私は本当に嬉しい。母親が元気がないと子供も不安定になる。私がすべてやらなければと背負い込んだり、助けはもらえないと母親が孤独にならないように、社会全体で支援しなければいけない。親だからこそできること、親だからこそできないこと・・・当然ある。それを自覚して、よい支援者を見つけて欲しい。

 そして支援者は、母親の不安を、ひとつひとつ丁寧に消していく作業を通しながら信頼を得て、「あなたとなら、また少しくらい苦労してもいい、頑張ってみる。」 と、母親に思ってもらえる、そんな支援者になって欲しい。(み)

 なんだか朝からそわそわしている人が一人。

 何かが事務所に届くらしい。 ははーん (・・? 衝動買いした「モノ」・・・

 このうきうき感からしたら、新しくでたパソコンでは・・・   ドンピシャリ (^^)v

Pc010308 凄くできる人っぽく(笑) パソコン4台をつなげて何かしている。

 まさにオタク全開の様子をパチリ。   

 全然気がつかない (ー_ー)!! 

 (み)

 

  

 いやぁ、本当に久しぶりの日曜日。

 10月25日(土)から始まったサポーター養成研修の地域研修が先週末、ようやく終わった。

 一週間だけ空いた週末も東京に出かけたから、実に10月18日以来の日曜日。

 今日は、のんびり普段できないことをしようと、またしても事務所にきている。

 f(^_^;;

 でも、日頃できない、パソコンのメンテナンスをしたり、ネットを使ってゆっくりと情報を仕入れたり……。窓から差し込む陽の光の暖かさに、ウトウトしたり。まるでのどかな正月を思わせるような静けさ。

 そうした静寂を破るジョブコーチ養成研修の申込みの電話。無視しようかと思っても、一応今日が締切だし……と電話に出てしまう自分が悲しい。

 そんな中で、i-Phoneに次ぐ衝動買いをしてしまった!

 (^^)v

 さてさて、何を買ったかは、「モノ」が来てからのお話し。

 できたら、来週末から出かける和歌山の作業所分析には持って行きたいと……。

 って、またまた仕事の話しかい……? (お)

 (;^_^A アセアセ…

Cimg0472  静岡県の「就労支援サポーター養成研修」の東部地域研修の初日。

 初日は「企業の障害者雇用の考えを知る」ということをテーマに、講義と現場見学を行った。

 講義をしてくださったのは、(株)エー・ピー・アイの池田さん。エー・ピー・アイは今から18年前に静岡県初の特例子会社として、スルガ銀行、静岡県、沼津市が出資して作った、第三セクター方式の特例子会社。

 池田さんは、静岡障害者職業センターの職業カウンセラーを経て、このエー・ピー・アイの設立から関わり、今日まで同社の職業コンサルタントとして、障害者の方たちと仕事を続けている。

 本当にすごい。

 18年間「働き続ける」ということ。

 最近の障害者就労に欠けているもの・大切なものは何かということを教えてくれている。

 はじめて会社を訪れたとき驚いた。とりわけ何かしたら目立つもの、目新しいものがあるわけではない。

 障害者がごくごく当たり前に働いている姿がそこにあった。

「是非お話しをお願いします」ということで「私なんかに…」とおっしゃる池田さんに講師をお願いした。

 池田さんの言葉の一つ一つには決して気負いもてらいもなかったが、非常に重く、暖かく、優しい言葉だった。

 そして池田さんは言った。

「私達特例子会社は最終目標にしないでください。特例子会社は、あくまでも『通過点』にすぎません」と…。

 素晴らしいお話しだった。

(お)

 昨日は愛知県の豊川市の東三河社会就労センター連絡協議会の「就労研修会」に呼ばれて話しをしてきた。

 話しを終え事務所に戻るとメールが届いていた。

「最近の就労研修会では就職させることばかりが先に立つように感じる中で、本日はとても有意義な研修であり、大変勉強になりました」と。

 研修の中でも、最近の課題・問題として感じていることとして

1、行政指導のありかた

2、企業の「とりあえず雇用」

3、支援者の「まずは就労」「いつまでも支援」

4、本人の働く「意欲」

があり、非常に「拙速」な感じ、「丁寧さの欠如」があるということ。。

 そして、いわゆる「ジョブコーチ」をはじめ、色々な肩書きをもった「支援者」が雇用現場に入っているが、現場から見たら

1、「部外者」が、 2、「障害者」と一緒に 3、現場に入ってくる

 ということに変わりはなく、ジョブコーチだろうが、ジョブサポーターだろうが支援ワーカーだろうが関係ないのだ。

 そんなことを話してきた。

 3時間の研修の中、一つの事例について意見交換をしたりする中、皆さんの鋭い視点にこれまた驚かされたりするが、一番「勉強させてもらっている」のは我々自身だと毎度の事ながら思う。

「天に唾する」という言葉があるように、こうした場所で話しをすることは、他でもない、自分たちへの問いかけに他ならないと思う。

「偉そうなこといって!」とは決して言われないようにしないと、と……。

(お)

 先週の土曜日、東京の社会福祉法人「櫂」のお招きで、「地域ジョブサポーター養成講座」に出かけて話しをする機会があった。

 この講座の話しをお聞きした時、「ジョブコーチの養成研修の一環?」と思ったがそうではなかった。
「地域での身近な支え手の存在」の重要性から、「地域で支える仕組みを講座を通して一緒に考える」ということ、そしてそのための「ジョブサポーターの養成とネットワークづくり」を行うというものだった。

 参加者は10数名と少人数だったが、地域のNPO法人、当事者、家族が一緒になって話し合いを行う場所は、とても楽しく、私たち自身が勉強することができた。

「地域でのネットワーク」「連携」という言葉がアチコチで聞かれるが、「本音を言い合える関係」、「Yes、No をきちんと伝えられる関係」の大切さを改めて思った。
「まだまだ小さなネットワークで、これから色々と作っていきたいです」と言われていたが、我々も何ができるのだろうか? と考えることしきり。

「身の丈以上のことはしない」ということも大事だが、自分たちの「身長を測り直す」こともしなくてはならないのだな、と。

…個人的には体重測定をしないといけないが、そちらには目をつぶっている
 (;^_^A アセアセ…

「やりたいこと」と「できること」が違うと就労支援現場でよく言われるが、障害者以上に支援者自身が自問自答すべき言葉ではなかろうか、と思う。

 僕の中にはいくら謝ってもどうすることもできないことがたくさんある。いや「謝る」という程度の話ではなく、「とりかえしのつかない」こと。

 教え子の自殺、卒業生の自殺、トラブルにより一瞬にして「被害者」と「加害者」になってしまった生徒達…。他にも数え上げたら切りがない。

 いずれにしても、起きてしまった後に事の重大さに気がつくことと、自己能力の見定めの甘さによることで共通している。

 障害者の就労に関わっている人たちの中に、かつての自分と同じような人たちを見る。

 使命感に燃え、「私たちが頑張らなければ」「私たちのやっていることは大切なこと」と力説する。しかし、端から見ていると、「できる」ことをはるかに超えたことをやろうとしている。決して「できない」とは言わない。

「『できない』と思ってはいけない」と頑なに思いこんでいるかのよう。

 しかし、起きてしまってからでは遅いのだ。いや、今、まさに目の前で起きているのだ。

「知らなかった」「一生懸命頑張ったのだから」などは、何の理由にもならない。

「痛い目に遭わなければわからない」。これまたよく言われることだが、自分の限界を知ることがどれだけ大切なことか!

「できないこと」を「できない」と言える勇気と知恵を持ちたい。いや、持たねばならない。

 自分自身への自戒を込めて…。

(お)

 「あんな失礼なことはない。二日間出てこなくていい。」

そう言って、私は仕事を取り上げられた。返す言葉がみつからなかった。

二日間の謹慎処分!! (>_<) 子供の事以外で久し振りに大泣きをした。

そういえば、短大を卒業して銀行に就職した1年目のことを思い出した。

「相手に対して失礼でしょう。もう午後は仕事をしなくていい。」

そう言って、私の教育補助者は仕事を取り上げた。呆然としてただ座っていた私だった。

その時は何がなんだかという思いもあったが、今回は私の大きなミス。西部地域研修の最終日、最後の最後におかしてしまったミス。それを疲れのせいにし、人のせいにもした。自分でも直後にまずい!と感じたことを、それ以上に許せなかったんだろう。

仕事のパートナーに、言い訳は通用しない。パートナーは、最後まで私に対して怒りきる。フォローもなにもない。パ-トナーは仕事には妥協は許さないし、かなり厳しい。

私は、反省し、気を引き締めて臨んだ中部研修が終わった。ほっとした。 (*^_^*)

”身の丈以上のことはしない” が、信条の私だが、この二年かなり身の丈以上のことが役割になりつつあり、心の敷居が高くなりすぎていることを実感する。

そんなことを思いながら、聞いていた昨年の研修修了生の活動報告。

「僕も初めは不安で不安でしかたなかったんです。でもやれば何とかなるんです。」

淡々と、でも力強く発表する彼。この言葉に、なにをすればと迷っていた今年の受講生が、勇気付けられていた。

でも、一番元気をもらったのは私かもしれない。みんな、どこかで頑張っている。もう、謹慎は嫌だ。

(み)

 「今後は社会のさまざまな場面において、どこまで譲るのか、どこからは譲れないのかと自問を迫られることが増してくるでしょう。
 小田実氏の『一人でもやる。一人でもやめる』のことばを支えに、残された日々を生きられたら、と願っています」

 3年前にもらった一枚のはがき。38年間の教師生活を終えた退職の挨拶の中の一文。
 その先生らしい、優しく厳しい言葉だった。

 最近、この「一人でも…」と自問自答する事が多くなった。

 決して日々順調に進むことばかりではなく、むしろ、行く手の不確かさに恐れおののくことの方が多い。

 そうした時に、呪文のようにつぶやく。

「どうするんだ?」と…。

(お)

 西部の地域研修で事業所に見学に行った。以前、私達で支援に入った事業所である。

久し振りにお会いした工場長は、笑顔で歓迎してくれた。工場長はこう言った。

「この頃は障害者に助けられ励まされているんですよ。」

正直言って驚いた。工場長がこんなことを言うなんて ((+_+))

家族、本人、工場長が、どろどろになった状態で支援に入った初日を思い出すと考えられない。

「ジョブコーチが工場長の考え方を変えたんですね。凄い、ジョブコーチは有益ですね。」

そんなことを言う人もいるが、それは違う。私達は何もしていない。

それでは何故?

 私は工場長が大きな責任に対する覚悟をしたからだと思う。

”障害者が自分で自立していけるための能力を開発していこうと思っている。様々な教育や工夫で、一般作業員に近い働きを可能にして、貴重な戦力として育成していくという取り組みである”

いつも話していた、多能工を目指す。これが現実として私達の目の前で繰り広げられている。

ラインで必要な作業、和綴じ、ミシンがけ、綿入れ。これらを、なんなくこなして、その上詰まっている作業の応援にまで気が回っている。凄い!の一言である。 !(^^)!

 「責任、それ自体が人を成長させる。責任の質と覚悟の量を掛け合わせた質量が人の価値を高める。」

とは、よく聞く言葉である。

それは、工場長のみに当てはまるのではなく、そこにいる障害をもっているみんなにも当てはまる。自分がすべき作業の責任、教えについていく覚悟、それらを身につけた彼らは、本当に誇らしげに輝いていた。

 \(~o~)/(み)

「どうせ、わたしは役立たずだ!」「皆、死んだ方が良いと思っている!」

 小学校5、6年生の頃、息子はよくそう言って大声で叫んだ。

 今はさすがにそれほどでもないが、息子は自分に対する自信が本当に持てずに生きてきている。それはそうだろう、親である僕自身が、息子が「人の役に立つ存在」とは思えないできたのだから。

 小学校時代、学校に行けなくなった息子の話をクラスの友達の前でしたとき、

「息子は決してみんなの役に立てるような存在ではなく、むしろみんなに色々なことをしてもらわなければいけない存在かもしれません。それでも、クラスの一人と考えてもらえたら嬉しい」と話しをした。

 今日、北京パラリンピックに出場した新野さんの報告会を兼ねた飲み会が行われ、ブラインドランナーと伴走者達が集まった。……と言っても、僕が久しぶりにそうした場所に顔を出した、という方が正確だが。

 新野さん夫妻に、僕は救われたと思っている。

 一人で二人のガイドをするのはさすがに大変だった。そこで、新野さん夫妻の眼科に付き添った時、息子を連れて行った。肩を貸すことくらいできるだろう、と。

 実際、診察はバラバラになり、旦那さんを僕が、奥さんを息子が案内をするようになった。

 奥さんは息子に、「こうして欲しい」ということをきちんと伝えてくれた。息子もその指示に従って、危なっかしく見えはしたが、一生懸命息子なりにサポートをした。

「ありがとう! 本当に助かったよ」

 と新野さん夫妻は心からそう言ってくれた。

「私たちの目の代わりになってね」と。

 以来、眼科だけではなく、マラソンのトラック練習や大会などにも息子はついて行くようになった。そして、そのうち、奥さんのウォーキングのロープを持つようになり、そして、ゆっくりとトラックを一緒に走るようになった。

 最初はトラック1周。そのうち、5周、10周と距離が増えていった。次第にガイドのコツも覚えていった。

「レースに出たら?」という奥さんの誘いに、息子は5kmのレースに出るまでになった。

 小学校時代、体育大会やマラソン大会など辛くて辛くてたまらなかった息子が、走るようになったなんて本当に信じられなかった。

 5年生の体育大会の全員リレーの時、クラスの友達に「タラタラ走ってたら、殺すぞ!」と言われ泣き叫んでいた息子だった。

「伴走者がいなければ一歩も走れません。これからもよろしくお願いします。4年後のロンドンをめざします」

 新野さんはそう言った。そして、「夢は叶えようと思わなければ、叶わない」とも。

 奥さんがやってきて、言ってくれた。

「ゆーた君、元気? 私たちはゆーた君に会えて、本当に良かったと思っている」と。

 それは、こちらの言葉。

 新野さん達と出会わなければ、僕はずっと言い続けていたかもしれない。

「息子は決して人の役に立てるような存在ではないけれど……」と。

(お)

 全体研修が終わった。(^-^)

すぐに地域研修が始まるので、ホットする間もなく、気持ちを引き締めている。

今回のどの講義も素晴らしく、感激することばかりだった。話しの中で、封印していた心の傷を語って下さった方もいて、本当にジーンとした。

 私は、研修で、「親の思い」という題で、障害をもった子供を育てていく過程の母親の気持ちを、お話させていただくことがある。

和歌山の研修で質問を受けた。

「 ”障害を持った我が子は受け入れても、障害そのものはきっと一生受け入れられないと思う。” そう言っていましたが、どういう事ですか?障害もひっくるめて我が子を受け入れているのではないのですか?」   ・・・と

うまく返事ができなかった。どう言ったらいいのか、ずっと答えを探していた。

 今回の講義の中に答えがあった。

「障害を黙殺しているだけで、受容はできない。」「受容とは、障害を受け入れるのではなく、差別や偏見を引き受けていくことなんだ。」

それらの言葉が、私の心に落ちていった。

 障害を持った子供を産んだ母親は、健常な子供と健常な子供を産めたはずの自分とその二つを喪失する。そして心の回復を、涙を流したり、くだをまいたりしながら時間をかけて行い、これが再生する為、生き返るための辛いけど必要な作業となる。でも人は強い。新しい価値を見出して再び立ち上がることができるのだから。

 育成会でお母さん達と話しをすると、泣きながら子どもの事を話すお母さんがいる。私も通った道。じっくり聞きながら、私は心の中で呟く。

大丈夫、たくさん泣いて、そしたら前を見て進めるんだよ。(み)

 

 

 

 全体研修が終わりました。

 この二日間、講師の皆さん、どなたも休憩をとらず2時間ぶっ通しの講義でした。

 講師の方々も大変でしたが、聴く方もとても大変だと思います。

Cimg0283  中でも圧巻だったのは、和歌山から来ていただいた柏木さんの講義。

 20年間にわたり、大手スーパーで店長、バイヤーをつとめていただけあって、初めて聞く言葉もたくさん飛び交っていました。しかも、それがいずれも柏木さんの作業所で生かされていることだけに、実例を交えての話しは、非常に説得力があったと思います。

 この一月、柏木さんの作業所分析にお邪魔してからのおつきあいですが、和歌山の研修、そしてこの静岡での研修に是非ともお呼びしたいと思った方でした。

「地元では話しにくいこともあって……」とおっしゃていただけに、和歌山以上の迫力とテンポでした。

Book 柏木さんが今回話された内容のベースとなる本が、出版されました。

「作業所の事業計画を作る手引き書」です。

和歌山県のNPO法人社会的就労支援機構が発行しています。

本のご案内はこちらのチラシを御覧下さい。(PDFファイル282KB)

 さて、今週の金曜日からは、3日間、西部地域の研修です。

 おっと、その前に、職場適応援助者養成研修の受付できるようにしなければ! (;´_`;)

(お)